「馬」に導かれた、必然の出会い

なぜ、私たちはこれほどまでに「馬革」にこだわるのか。
すべては、ある運命的な巡り合わせから始まりました。

・馬車道今井の創業地「横浜・馬車道」の記憶
明治の時代、西洋文化を乗せた馬車が行き交い、日本の夜明けを切り拓いたこの場所。
蹄（ひづめ）の音が響き渡り、未開の時代を「開拓」した先人たちの熱気が、この土地には今も染み付いています。

・60年に一度の「丙午（ひのえうま）」の宿命
馬車道今井の代表である私自身が、60年に一度巡る「丙午」の生まれであること。
古来より、この年に生まれた女性は「火のように激しい気性を持つ」「男を食うほど強い」などと言われていますが、私はその強さを誇りに思っています。
なぜなら、その溢れ出るエネルギーと強さがあったからこそ、この横浜・馬車道という歴史ある地で、本物を求める男性たちに、妥協のないものづくりを続けてこれたからです。

【世界に誇る「新喜皮革」 強さと無二の風合いを生み出す「ピット槽鞣し」とは】

下の写真のように濃度の異なる溶液が入った複数のプールで薄い溶液から濃い溶液へと、つけては乾かしを繰り返しながら約2か月という長い時間をかけ組織の深部まで鞣し溶剤を浸透させていきます。
この工程に時間をかけることで組織の深部まで鞣し溶剤を浸透し、繊維が引き締まることにより強度が増し、唯一無二の風合いを実現しています。
一般的に数日で仕上げることが出来る「ドラムタイコ鞣し」とは異なり、手間のかかるピット槽鞣しという伝統的な製法にあえて拘り、他社には真似ができない革になります。
思わず「柔らかい」と声が漏れる、上質なしっとりとした質感と使う程に愛着の湧く経年変化も魅力的です。

【生きた証が刻まれた革】

馬が大地を駆け、生きた証である「傷」や「シワ」。 これらは欠点ではなく、生命力の証です。
あえて私たちはその「生き様を感じる」表情を前面に活かして使用しています。

【馬車道今井「独占」の風合い 使い込むほどに貴方の色になる】

馬車道今井が完全独占しているこの馬革は他では絶対に手に入りません。
使い込みに応じて、特に手で頻繁に触る箇所や体と触れる箇所は、革の色が濃くなり艶も上がります。
お手入れなどは特に必要なく、使うほどに愛着の湧く革の自然な表情をお楽しみください。 ＊直射日光に当たる時間が多いと色褪せの原因になります。
*経年変化は使用する環境や頻度などによって異なります。
植物タンニンのアニリン染めの染料仕上げの為、出来上がりの革は1枚づつ表情が違います。

【内側の仕様】

内側には鮮やかな赤の国産高級ピッグスエードを全てに使用しています。
大きく開くファスナーポケットが内側と外側に1か所ずつ。
小物を分けて収納できるポケットが2か所あります。
荷物の多い日や短期間の出張、ゴルフにもお勧めです。

【色の選択】

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