PHILOSOPHY
今井のこだわり
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職人の技術力――
目に見えない部分にこそ技が宿る
馬車道今井では、「目に見えない部分にこそ技が宿る」という信念のもと、巨匠から直接技を受け継いだ職人たちが裁断から縫製までを一貫して手がけます。
その系譜に連なる技術は、単なる作業の反復ではなく、代々の経験と哲学を受け継ぎ、磨き上げられてきたもの。まさに「伝統と革新の融合」として作品に息づいています。量産品には決して真似できない、一点ごとの芸術性を追求するための選択です。
巨匠から受け継ぐ、普遍の技術
生き物である革製品の作製には、二度と同じ作製はありません。作成の依頼があればその革に向き合い全ては0からのスタートです。
「革の声に耳を傾け、最もふさわしい技術力を持って形に導く」という職人魂そのものです。巨匠たちが積み重ねてきた挑戦と探求の軌跡を受け継ぎつつ、それを次世代がさらに深化させていく――今井の工房は、その歴史の延長線上にあります。
革の表情を映す、職人の視線
クロコダイルは一枚として同じ表情を持たず、裁断の位置ひとつで光の反射や模様の印象が変わります。その一瞬の判断にこそ、巨匠譲りの審美眼が生きています。職人の目は、革の潜在的な魅力を見抜き、それを最大限に引き出すために注がれています。
手を抜かない、実践の積み重ね
革の特性を理解し、裁断・配置・縫いの張り具合まで徹底的に吟味する。これは師から継承された「鍛錬の積み重ねこそ真の技術を育む」という教えを体現する姿勢です。納得のいく仕上がりに至るまで、何度でも自らに挑み続ける――その姿は、受け継いだ技術を未来へ繋ぐ誇りでもあります。
信頼こそ、技術を託せる証
「こうしてほしい…」というご要望をいただいたあとに、その感覚から一歩転じた最善の段取りを引き受けるのが私たち販売する者の役割です。それが可能なのは、「この人に任せれば間違いない」と信頼して革を託せるからこそ。目に見えない部分まで妥協しない、絶対の信頼関係が作品を支えています。
手に取った時に感じる温かみ
一針一針に技を込めた作品は、職人の思いも宿ります。
それは商品を持った時に伝わる温かさです。
職人の地位向上――
夢ある仕事として
次世代へ
現代の革業界では、優れた技術を持つ職人たちが、コスト重視の環境に押し込められ、正当な評価を受けられずにいるのが現状です。待遇の厳しさや後継者不足から、多くの職人が道半ばで辞めざるを得ない。そんな姿を目にするたびに、この業界の未来を憂わずにはいられません。
馬車道今井は、この現実を変えていきたいと考えています。私たちは職人の賃金を決して値切りません。技術に見合った適正な対価を支払うことを徹底し、その上で価格を成立させる。職人の技術と誇りにふさわしい評価があって初めて、物創りは正しい形で継承されると信じているからです。
そして何より、革職人という仕事を「夢ある生き方」として次世代に伝えていきたい。若い世代が憧れを抱き、「自分もこの道を歩みたい」と思えるような環境を整えることが、私たちの責任であり使命です。
一つひとつの作品を通して職人の存在価値を社会に示し、革業界全体の地位を高めていく。その挑戦こそが、馬車道今井の使命です。
適正価格での販売と
価値を理解するお客様へ
適正価格のもとで販売するからこそ、真にモノの価値を理解し評価してくださるお客様との出会いが生まれます。馬車道今井では、一点一点丁寧に仕立てられた作品を、価値を理解して頂けるお客様にお届けします。
作る工程に込められた物語や技術、そして革職人の存在そのものが、お買い上げいただく喜びになっていただけます。
メゾンブランド
構築への挑戦
本物の価値を広く世に示すには、ブランドとしての地位を築くことが欠かせません。名を知られる存在になることで、技術や工賃にも正当な評価が還元され、職人の暮らしを支えることにもつながります。
今私たちがこの由緒ある馬車道で商売が出来ているのは先代今井の努力があり、長きにわたって地域を支えてくれた馬車道商店街があってこそです。
馬車道を掲げてメゾンブランドへと発展していく事が使命であり、最大の恩返しになると思っております。