今回のお客様は、上質な物に価値観を置かれている若手経営者さん。革の最高級はやはりクロコダイル、そしてクロコダイルの中でも最高級はポロサスクロコダイルです。お客様のお望みを叶えるべく工場さんに出向きクロコダイルポロサス革の厳選から行っております。なんと染色前のクラフトの状態を見せて頂き、クロコダイルポロサスをジャケットの着分のみ選ばせて頂きました。
そして贅沢にクロコダイルジャケット一着分のみお好みのネイビー色に染めて頂きます。革を選ぶだけでなく、お客様の一着の為にオリジナル染色です、染色の樽もこの一着の為に回して頂きます。そしてこれから出来上がりまでは長い工程があります、丁寧に時間を掛けて工場さんで鞣されていきます。なんて贅沢なクロコダイルポロサスの一着なんでしょう。

トップクオリティーのクロコダイルのクラスト
この白い革は鞣す前のクラストの状態です。この状態の革を見させて頂き、キズや大きさなど工場の社長、職人と一緒に選ばせて頂きました。選ばせて頂くのは勿論トップクオリティーのクロコダイルですが、ここまで大きなクロコダイルになると、多少の傷はどうしても避けられないですね。でも傷と言ってもほんの少し程度です、このクオリティーのクロコダイルはなかなか手に入るものではありません。クラストの状態の革はパリッとして固いですね。クロコ革の状態も勿論大事ですが、型紙も合わせながら選んでいきます。



革の作製には二カ月
革の作製には、樽の中で鞣したり、一枚一枚乾かしたり、染色をしたりと工場の職人の手によって
時間を掛けてじっくりと作られていきます。約二カ月ほどの期間を有します。
革の加工と同時進行にサンプル作成。
クロコダイル革を作成している間に、サンプルを作成してお客様の体に合わせ、本制作の準備をしていきます。一度生地でサンプルを作成し、お客様に試着して頂き修正をします。今回は二度目のサンプル作成でほぼ形やサイズ合わせが出来たので、三回目は本革でサンプルを作成して試着して頂き本制作に入ります。日本人離れした体系、腰の位置が高く足がとても長く、そして胸幅もあり鍛えてらっしゃるので、その筋肉質の体も活かしたい、そして上半身が短いのでそのあたりもバランスを取らなければいけません。ちょっと難しいかなと思いましたが、職人ジャンにはお手の物でした。
全体のバランスをうまく取って良い感じにサンプルが出来上がりました。少し修正してヤギの革で最終サンプルを作成しました。


最終打ち合わせ
クロコダイルのイメージと着心地などなるべく近いもので確認して欲しいので、今回は山羊の革で最終サンプルを作成しました前回体重を少し絞ってらっしゃったので、それを見込んで最終サンプルの作製です。ご試着頂き、入念にチェックしてこれで本作成です。クロコダイルの染め上がっていましたので、
クロコダイルも確認して頂きました。色も艶も良い感じに出来上がっていました。ファスナーのカラーや内側の生地色なども決めさせて頂きました。




仕立ての職人ミヤ
フィッティングの職人ジャンさんの、その人その人の体の特徴をつかみより美しくシルエットを出す感覚の様なものがとても上手なジャンさん、ジャンさんにしか出せない物創りの様な感性があるのですが、そのジャンさんが出したサイズを元に、今度は仕立てのミヤさんが仕立て上げて行きます。高齢のミヤさんですが、ミヤさんの仕立てる技術も素晴らしい、国内を探しても革衣類を仕立てる方は他にいません。二人のスペシャルな職人の技術を持って馬車道今井のレザージャケット、コートの作製は成り立っています。毎回出来上がりは鳥肌物です。
これから本作成に入ります。